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「住まいの哲学」のルーツを尋ねて

2018年3月2日

ルーツを尋ねて!!
当社の玄関の正面に掲げているのは「住まいの哲学」です。

住まいの哲学

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これはヤマダ・エスバイエルの前身小堀住研㈱創業者の

小堀林衛が木造住宅会社を建設するにあたり

気候・風土を生かし半永久的なもので、飽きのこない格調の高いものをめざす~

という決意と経営信条が込められています。

近江出身の小堀林衛は同郷で茶人として有名な小堀遠州の末裔と言われています。

遠州は近江小室藩主で徳川将軍家の茶道指南役と同時に、作事奉行として桂離宮・仙洞御所・二条城など

数多くの建築・造園にも才能を発揮しました。

「住まいの哲学」の礎が桂離宮に潜んでいるのではないかと思い訪ねてみました。

桂の地は古くから貴族の別荘地として知られ、観光地としても有名です。

「桂」の地名も中国語の「月桂」の故事から来ているそうです。

「桂離宮」の建造物は書院群と池の周囲に散在する茶屋群で構成されています

 

 

古書院


 

 

右)中書院・左)新御所


 

古書院・中書院・新御所の3つの部分に分かれ、いずれも入母屋造りで、

屋根は柿葺(こけらぶき)で書院造りを基調としていますが

数寄屋風の純日本風建築物とで構成されています。

回遊式庭園には池を中心に茶屋・築山・州兵・橋石灯篭などを配しており、茶屋は4棟ありそれぞれに舟着き場が設けられ、

池での舟遊び・庭に点在する茶屋を用いての茶会・酒宴など様々ま行事の場としての機能があり単なる鑑賞のための庭では

なかったようです。


 

≪松(しょう)琴亭(きんてい)≫一番格式の高い茶室

 

 

 

 

 

 

 

 


 

≪賞(しょう)花亭(かてい)≫最も高い所にあり峠の茶室といった所

 

 

 

 

 

 

 

 


 

≪笑(しょう)意(い)軒(けん)≫芧葺の屋根の柿葺の庇で田舎風の茶室

 

 

 

 

 

 

 

 


 

≪月波楼(げっぱろう)≫観月のための茶亭

 

 

 

 

 

 

 

 


 

≪園(おう)林堂(りんどう)≫仏壇を設け、代々の位牌を守っている。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

「桂離宮」は質素・簡素さの中に美と精神性を表した建築及び庭園として高く評価されています。

遠州の感性の深さには感服します。

小堀住研当時には}桂~・}新桂~という商品がありましたが、日本建築の粋とされる「桂離宮」の

}桂~から生まれたと聞いています。

又、古書院の入母屋屋根の妻飾りは木連(きつれ)格子(こうし)とされ}新桂~の建物にも木連格子を使用しています。

そして今も「小堀の住まい」としてそのコンセプトは受け継がれているのです。

 

木連格子

 

 

 

 

 

 

 

 

入居者様宅

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小堀の住まい

 

 

 

 

 

 

 

「住まいの哲学」の礎は遠州の感性による影響が大きいと感じました。

我々も感性を磨き、この理念を継承し家づくりに励みたいと思います。

尚、2017年米国の日本庭園専門誌が実施したランキングで桂離宮が2位で、1位は足立美術館でした。





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